top of page
いおう
ぽつりと灯る
湯気の香り
溶ける体を
富士山が見下ろす
ほろりと伝う
夕の空に
やまない雨の
音を聴きながら
ふたつ並んだ
月に隠れて
溶けない魔法
明日は何処
カランコロンと
氷の詩人が
溶けてく瞳に
キスをした
シャッポを脱いだ
似たもの同士
のぼせてしまった
わたしたち
どっちが先に
ラムネを買ったか
知っているのは
番台の審判
お願いがある
伝えて欲しい
きっと鉢合わせも
しないから
ぽつりと灯る
湯気の香り
溶ける体を
富士山が見下ろす
ほろりと伝う
夕の空に
やまない雨の
音を聴きながら
やまない雨の
音を聴きながら
bottom of page