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大きな絵を君にあげたい

知らない街が描かれている

そこには誰もいないけれど

お花が綺麗に咲いていた

 

大きな絵を君にあげたい

知らない街が描かれている

カフェテリアの上の空

雲がゆっくり流れていた

 

B5のスケッチブックに描き殴った

そんなんじゃ

なんにも伝わらない

伝わらないのにね

 

大きな絵を君にあげたい

知らない街が描かれている

遠くの山には雪帽子

春はとっくに過ぎていた

 

永遠だなんて言ったって

そんなのは

なんだか嘘くさい

嘘くさくなるのにね

 

はじまりもおわりもあっけない

あってないもんだよね

 

大きな絵を君にあげたい

知らない街が描かれている

ステンドグラスに溢れる光

もう少し眺めていたいから

大きな絵を君にあげたい

きっと気に入るはずだから

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