「6月最後の土曜日に」
ねぇ君はもう遠くに行くんだね
もうすこしだけ一緒にいたかった
なんて頃なの
湿ったアスファルトは夏の道標
空が晴れても気が晴れないのは
手持ち無沙汰だから
たぶんだけど
更地の前で俺は手を伸ばした
何もないところにさえしがみつきたかった
遠く聴こえる声が耳障りでも
とりあえず明日の予定に変わりはないから
なんて頃なの
君は去っていくの遠い街へと
さよならはきっと悲しいだけじゃ無いと
わかっちゃいるけど
からっぽの空に俺は明日を想った
ハイカラな景色なんて
ちょっとも似合わなかった
喉の途中のところで足踏みしてるなら
泣けよ好きなだけ
そう聞こえた
更地の前で俺は手を伸ばした
何もないところにさえしがみつきたかった
遠く聴こえる声が耳障りでも
とりあえず明日の予定に変わりはないから
夏が来る