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「からから」
遠く広がる地平線に思わず目を細めた
大きく手を振ったのに誰にも気付かれなかった
こんな素晴らしい何もない場所で君は生まれた
大きな木の下で話したあの日のことを
忘れたくとも忘れられない
伝える必要もないから
溜め込んでいた十二年分の手帳はもう捨てよう
記憶が少しからっぽの方が世界は綺麗に見えるから
繰り返す新しい朝はいつも眩しかった
気づいた頃には目も覚めて
君もさっぱり居なくなってた
句読点をつけた思いはなんだかやりきれなかった
今すぐ君に会いたい
なぜだろう
わかっているんだろう
流行らない歌を歌っているのは
流れない思いがあるから
心が少しからっぽの方が
きっと優しく出来るから
コーヒーを飲むようになったの?
タバコはもうやめたんだね。
そういえばそうだったね。
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